哲学の道(田無版)

先日、「HPを見た」とおっしゃる方からお電話があった。

ご相談の内容を伺うと、私が長い間扱ったことがなく、自分にとっての苦手な分野(その一つ)だった。

「実はその分野は苦手なのです。ご足労いただいても、自信を持ったご回答ができません」と率直にお伝えした。

すると、全く予想外に「ありがとう。誠実にご対応いただいて。」と逆に感謝された。

そのあとお住まいの場所を確認し、そのご近所で、その分野に対応できそうな信頼できる法律事務所を2つお伝えした。

そのとき、ある回答書の作成と提出期限に追われており、バタバタしていた最中だった。

それから何日か経ち、大好きな通勤ルートで事務所に向かいながら、あの日のやりとりをボンヤリ考えていた。

より丁寧な対応があったことに気づき、反省した。

・ お会いして詳しくお話を伺っていれば、実は別の分野の問題であることが分かり、ごく簡単な助言だけで直ちに解決を支援できたかもしれない。

・ 2人の弁護士の名前を挙げるだけでなく、直接架電して問い合わせてあげていれば、もっと円滑にバトンタッチできたかもしれない。

下の写真は、たぶんかつての田無用水の支流の一つ(いまは暗渠道)。

何か考えごとをするとき最適なルートであり、自分の中の「哲学の道」だと思っている。

だとすれば、これから私は、中所幾多郎と名乗った方が良いかもしれない。